森章二
書簡集
平成17年1月分です。
 ご意見・ご要望・お叱り・・なんでもけっこうです。お待ちしております。 
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 書簡 その85  吉野・熊野・高野の名宝展             (平成17年1月19日)
 15日に行けなかった展覧会を世田谷美術館に観に行く。砧公園の静かな一画にすごい人。木像「役の行者」と
 木像「聖徳太子」が特に素敵でした。熊野古道をゆっくりと歩いてみたいとカミさんと話しながら家路へ。
 書簡 その84  白寿の芝居を惜しむ会               (平成17年1月17日)
 「島田正吾先生を偲ぶ会」に出席。一人芝居「司法権」の時の挨拶の声が流れる中、各界の方々が大勢集まって
 「大島田」と、おおむこうが掛り、盛大に送る。(僕も大声を張り上げました)我々の一画はまさに新国劇の同窓会。
 思い出話に花が咲き、天国に帰ってしまった神様を偲びました。合掌ではなく拍手。
 書簡 その83  世田谷ボロ市                     (平成17年1月15日)
 世田谷美術館(吉野・熊野・高野の名宝展)からボロ市に行く予定だったが、朝から雪が降ったので中止にする。
 毎年12月15.16日と1月15・16日に世田谷通りから代官屋敷や郷土資料館のあるボロ市通りを中心に700軒
 もの露天が早朝から夜まで並ぶ市で大変賑います。毎年、TVの報道番組にも上がるほど、東京では有名な楽市
 です。今年の様に天候が悪いと露天に店を出している人達だけでなく近所の商店街、特に食べ物屋さん等は大変
 な痛手を受けます。訪れる人達の楽しみを奪うだけでなく地元の被害は切実。小さな天候災害がこんなところにも
 ありました。

 天正6年(1578年)に北条代政が開いた楽市が始まりといわれるので、もう400年以上の歴史があり、昔は古い
 農具、日用雑貨、古着等を持ち寄ったので「ボロ市」と名が付いたそうですが、今ではゲームソフトや新品衣料、
 食料品まで何でもあり、世田谷を代表する行事になっています。
 書簡 その82  「子供騙し」を観た                  (平成17年1月12日)
 緒形さんに招待状を頂いた「子供騙し」を紀伊國屋ホール に観に行く。
 作・演出:水谷龍二 出演:緒形拳・篠井英介・富樫真。三人の掛け合いが絶妙で面白かった。
 客席全体がクスクス笑う楽しさは、昨年、稽古を見せてもらったときのキャスト・スタッフみんなが楽しそうに
 作っていた雰囲気がそのまま伝わってきたようだ。芝居は観るのが楽しい。
 書簡 その81  足先の冷える人に                  (平成17年1月12日)
 昔の人の知恵に、今更ながら感心しました。
 携帯カイロを切らして(僕は足先だけが冷えるので靴下用の携帯カイロを
 使用している)どうしようと思っているとき、思い出したんです。「靴の中に
 鷹の爪(トンガラシ)を入れるとポカポカするよ」と聞いたことを。
 こんな時に試さなければ!と入れたんです。靴の先に。いや〜驚きました。
 歩いているとポッカポカ。新しい物ばかりに目が向く昨今、見直さなければ
 ならない事がイロイロあるようですね。足先が冷える方、ぜひお試しあれ。
 僕はトンガラシ5本ほどをナイロンストッキングに包んで爪先に入れました。
赤トウガラシ
 書簡 その80  鏡開き(鏡割り)                    (平成17年1月11日)
 子どもの頃、お下がりのおかがみ(鏡餅)を切ろうとして叱られた事がありました。
 包丁が傷むからかと思ったら「おかがみは切るものじゃない。木槌で割る物」だと教わりました。
 一年の無事を祈ってお供えした鏡餅をお下がりとしていただく儀式で、餅を食べた者には力が授けられる。
 そして武家の屋敷では、男は武具に(具足餅)、女は鏡台に(鏡餅)に供えた餅を正月二十日に割って食べた
 のが始まりで、武家は「切る」という言葉を嫌い、刃物を使わず木槌で割ったそうです。それが縁起を担ぐ町人
 の間で「無病息災」と「延命」を祈願して食べる習慣になった頃から、「割る」では縁起が悪いので、運を開くと
 いう意味で「鏡開き」になったと聞きました。さらに、月こそ違え、三代将軍家光が二十日に亡くなったことから
 十一日が鏡開きになったと言うわけです。
 しかし現在のように、裸の餅ではなくポリエチレン等に包まれた柔らかい餅は割れませんよね。切るわけにも
 いかないし・・・・・。
 書簡 その79  七種がゆ                        (平成17年1月7日)
 我が家の今日の昼食は七種粥(七草粥)。七種の野草を正月七日に食べて祝う行事。
 現在は鎌倉時代より伝わる、春の七草。セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロの七種
 だが、時代によってセリ・ナズナ・ゴギョウ・ホトケノザ・タビラコ・アシナ・ミミナシ等を上げたものもあり、多少の
 違いがあったようだ。いずれにしても厄払いと一年の無病息災を願って平安時代初期から伝わる行事だ。
 台所道具を並べて、七草をきざみながら、はやし唄を唄って祝ったものだが、現代では正月疲れの胃腸を休め
 回復させるための食品として食されている。事実、これらの野草には血液浄化・胃健・消化促進・歯痛・咳止め
 解熱・排尿等の薬効があるという。
 中国から伝来した初期(平安時代)の官中ではコメ・アワ・ヒエ・キビ・ミノ・ゴマ・アズキが七種粥だったそうだ。
 時期はちょっとずれますが、西洋にも似た様な習慣があります。復活祭の前の木曜日を「緑の木曜日」と呼んで
 この日、野に出て野草を摘んで食べます。タンポポ・スイバ・ヨメナ・オランダゼリ・イラクサ・カタバミ・アサツキ
 キクニガナ等です。これらは日本でも雑草として身近に生えているものが多いので試してみたい気もしますが
 春の野の出て新鮮なものを食べて健康を願う人々の願いは全国共通のようです。
 そして今日は七草爪。食後に僕も爪を切りました。松飾りもとれて、次は11日の鏡割りですね。
 書簡 その78  燻製                           (平成17年1月5日)
 津久井の友人「永井達也」さんから電話で「近所の友人と燻製をするので来ないか」と誘いがある。
 暮れにご馳走になったが作るところを見たいので出かける。驚きました!古いロッカーの中に七輪を入れて
 炭を熾して山桜の蒔を燃やす熱燻。ブロックの上に桜のチップを乗せて、くすぶらせて冷燻の二種。
 大きさや物によってちがうが熱燻で3時間から5時間、冷燻で丸一昼夜。だいたいこんなもんで出来る。
 今日は、熱燻。鮭の新巻を天井部からつるしたり、金網で作った棚の上に乗せて(肉類は下ごしらえがいる
 ので、今日は魚。特に干物)火をつけて扉を閉じる。午前中に始めて夕方、皆で食べる。うまい!ことに干物
 (さんま・塩鯖・ホッケ等)は癖がなくなって魚の嫌いな人でも美味しく食べられる。時間は掛るが簡単に出来
 るので皆さんにもオススメ。楽しいよ!
自家製燻製製造機 材料をならべて準備完了!
■ロッカーに七輪をセットします。 ■材料をならべて、準備完了!
 書簡 その77  新年を迎え                       (平成17年1月4日)
 人出も少なくなったろうと高幡不動尊に再度お参りに。思ったより人は多かったが無事本堂で祈願を済ます。
 モノレールで立川に出て、映画「レディージョーカー」を観る。引き込まれて観入ったが、終わってみると、原作
 を読んでいなかった為かチョット解らないところがあった。出演者は皆さん素敵でした。
 立川の街は正月気分まったくなし。今年の正月気分は年賀状だけでした。
 書簡 その76  初詣                           (平成17年1月2日)
 昨日の雪が嘘の様な晴天につられて高幡不動尊に初参りに出かける。駅を出て驚いた。みんな同じ思いか、
 昨日出られなかった人達が、いっぺんに集まったようだ。人の流れに乗って境内までは歩いたが、もみくちゃ。
 とても寺前まで近づけない。出店の屋台で様子を見ようと思ったが、何処も人でいっぱい。こりゃだめだ・・・。
 後日出直すことにして退散した。
 それにしても正月風景が見られない。門松はないし、遊んでいる子どももいない。足元が悪い所為もあるが
 着物姿の人もほとんどいない。(人のことはいえないか)毎年正月は着物を着るのに、昨日の元旦は雪かき
 だったし、今年はまだ着物を着ていない。カミさんも母も、足元が悪いと言ってスラックス姿だった。
 書簡 その75  新年を迎え                       (平成17年1月1日)
 新年のご挨拶を申し上げます。
 年の始め、月の始め、日の始め、元旦を皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
 我が家の元旦はお屠蘇おせちで祝った後、お雑煮を食べるのが慣わしです。お屠蘇は5種から7種くらい
 (普通は6種類だと思う)の生菜から成り、身体を温め胃腸を整え、風邪の予防等、健康を願う行事です。
 おせちも江戸の人々の粋と洒落から生まれた縁起の良い食べ物として伝わったものです。
 儀礼的な事、作法、習慣等色々とありますが、我が家では健康とその年の幸運を願って、ただただ食べる事
 に専念しています。
 お雑煮は全国各地のものを試してきましたが、やはり子どもの頃より親しんだものに落ち着くようです。
 お雑煮文化圏はとても面白いので今でも興味を持っております。皆様の我が家のお雑煮を、ぜひメールで
 教えてください。