森章二
書簡集
 平成16年12月分です。
 ご意見・ご要望・お叱り・・なんでもけっこうです。お待ちしております。 
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 書簡 その75  年賀状                               (平成16年12月23日)
 毎年のことだが、この時期に思う。年賀状なんて無駄な事は止めたほうが良い、と言う人がいる。
 年を重ねると、何年も会ったことのない人が出てくる。僕も20年以上、年賀状だけのお付き合いの
 方が数人いる。時には、もういいかと思う事もある。しかしその人との出会い、その頃の思い出、色んな
 事が思い出される。それだけで十分年賀状は出す意味があると思うし、昔のことを考えるだけで、ボケ
 防止になると聞く。若い時には、無駄だと思う事も年を重ねると、楽しくなることもあるんだよ。
 書簡 その74  薬湯                                 (平成16年12月17日)
 寒くなると風呂がいい。こんなとき、日頃使ったものを利用して薬湯にする。季節ごとに色々あるが
 この時期、ゆず湯はもちろんの事、みかんの皮を干して湯に入れて、栄養を皮膚からも取り入れる。
 大根の葉を干したものを湯に入れる。殺菌力があって皮膚がなめらかになる。
 これらは日本手拭い等で袋を作っておき、その都度いれかえればいい。市販のものより自分で作った
 物を使うのは一味違ってよいものですぞ。皆さまの地の薬湯、ぜひ教えてください。
 書簡 その73  冬至                                 (平成16年12月16日)
 もうすぐ冬至。冬至にはゆず湯に入って、カボチャを食べる。そして「ん」の付くものを7種類
 食べると幸福になれる、と言い伝えられている(東京だけかもしれないが)。昔の人は凄い
 ね。「ん」の付くものを挙げればダイコン・ニンジン・レンコン・ゴンボ(ゴボウ。東京ではこん
 な時ゴンボという。)ミカン・キンカン・コンブ・コンニャク・それにカボチャは関西ではナンキン
 と言う。これらは皆、体によいものばかり。まして根菜は冬に向って栄養満点。これらを食べ
 て自分達の身体を守る知恵を伝えたんですね。私たちも後々に伝えなければ、と思います。
冬の野菜の王様「カボチャ」
 書簡 その72  大根                                 (平成16年12月11日)
 津久井の友人を訪ねたら、近所の炭焼きをしている80歳を過ぎた老人が、長さ60センチ直径18センチ
 重さ8キロの真っ白な大根を、お土産にと持ってきてくれた。炭の粉になったものを肥料にやると、こんな
 デーコが出来るだよ、と自慢する大根はデカイだけじゃなく、実にやわらかくうまいものでビックリした。
 書簡 その71  大変                                 (平成16年12月9日)
 そろそろ年賀状をと思ってパソコンの住所録をいじっていたら、データを全部消してしまう。
 この忙しい時に、これからどうしようと思ったら、熱が出て寝込んでしまう。
 書簡 その70  異常気象・2                            (平成16年12月5日) 
 夜中から明け方に掛けてすごい風。今までに経験したことのない凄い風。台風にも何回も会ったが
 こんなことは一度もない。もっとも沖縄で台風にぶつかり、ホテルが揺れたことがあったが、その時
 より凄い。部屋にいて電器の笠が地震の時の様に揺れる。新聞によると過去最大40.2mの風速。
 そして昼間は東京地方で25度を越える夏日。さらに北海道では大雪。サッポロで51cmの積雪だと
 いう。驚いたことは驚いたが、初めて日本は広いんだなぁと思った。
 書簡 その69  ドサ廻り                               (平成16年12月4日)  
 昔、大衆演劇のことをドサ廻りり、旅役者等いいました。ドサとは佐渡のこと。罪人が佐渡の金山に
 送られることをサドオクリ。サドをひっくり返してドサ。それがいつの頃か、香具師の間で旅で商い
 をすることをドサ廻りというようになり、旅回りする事がドサ廻りに転じたというわけです。
 書簡 その68  大勝館                                (平成16年12月4日)  
 子どもの頃、浅草ロック(六区)の洋画の封切り館だった映画館「大勝館」が今、大衆演劇の小屋として
 再開されている。そこに三峰逹が25日まで門戸竜冶君と合同公演を行っている。大衆演劇は普通
 日替わりといって毎日演目が変わる。二回公演の後、夜中に稽古して次の日を迎える。そんな生活
 を1年も続ければ力は付くが重労働。健康の自己管理が大変だ。舞台で疲れた顔は見せられない。
 化粧で隠して笑顔で頑張る若者達に熱いものを感じる。この生活に身体が馴れて楽に活動できる様
 になるのも、もうすぐ。ゲストに新田純一君と大衆演劇若手花形No1の千沢秀を迎えて華やかな舞台
 になっている。時間のある方、見てください。
 書簡 その67  女剣劇                                (平成16年12月3日) 
 坂本万理子から、「藤村亀吉(金子早苗)が殺陣の好きな女優を集めて藤亀屋という劇団を作った。
 自分も参加するので観に来てほしい」と招待券が送られてきたので、京橋のMAKOTOシアターまで
 出かける。皆さん一生懸命。これからが楽しみだ。
 書簡 その66  ボランティア                             (平成16年12月1日)  
 先週のこと。多摩市のボランティアの人達が桜ヶ丘公園で近隣の子ども達を集めて「ドングリ祭」を行った。
 園内で拾い集めた木の実(くるみ・くり。どんぐり等)で壁掛を作ったり、クリスマス用のリングを作ったり、
 外には年配の方の指導で竹細工を習ったり、横では焚き火で焼いたサツマイモや、カブトムシの幼虫を
 無料で配ったり。大勢集まった子ども達は眼を輝かせて遊んでいる。(大人はもっと喜んでいるようだ)
 すべてボランティア。さすが多摩市の人達と、住人である私も嬉しかった。子ども達に遊びを伝える、何より
 も人とのコミュニケーションがとれる。こんな催しが各地に広がれば良いのに。
 書簡 その65  島田正吾先生のこと                       (平成16年12月1日)
 こんな世の中に嫌気がさしたのか、また一人神様が天国に帰ってしまわれた。
 でも島田先生らしくないなぁ。あんなに粘り強く努力家だった先生が99歳の誕生日を目前ににして
 逝去されるとは・・・。黙って目を閉じると、ただ残念でなりません。
 お通夜にお焼香させて頂いたのですが、お花は一切なし。取材はお断り。
 やっぱり先生らしいかな・・・。合掌。