書簡集
 平成16年3月号です。
 ご意見・ご要望・お叱り・・なんでもけっこうです。お待ちしております。   メールはこちらからどうぞ
 書簡 その1          (平成16年3月4日)
 森章二です。役者です。精神年齢10代(前半かな?後半かな?)。これは大変な違いかも・・・
 肉体年齢40代。実年齢・・・・・見た通り。役者は身体が資本です。いろいろな人を演じます。
 だから年齢は、その時々。元気が一番です。むろん衰えを感じることもありますが 年を重ねる
 と云うことはよい事です。楽しいことがいっぱいあります。若い頃に見えなかったものが
 見えてきたり聞こえてきます。
 それを楽しみにしています。例えば、臭い、香り、薫り等に自分で色付けをしてみる
 のも楽しいことですよ。きっと匂いにも色があると思うんですよ。
 寒い冬の夜、物音ひとつしない雪の降る音が真に’しんしん’と聞こえてきます。
 昔の人が表現したしんしん と云う音が、真に しんしん と聞こえてきます。
 こんな話を講演ですると年配の方は頷き若い人はキョトンとしたりビックリした顔をしています。
 そんな顔をみるのも、密かな楽しみなのです。
 でも、皆んな感じる様になるんですよ、こんなことを。
 ではまた。
 書簡 その2          (平成16年3月14日)
 今はチョットお休み中ですが、宮崎放送から始まって
 静岡放送、山口放送、岐阜放送、栃木放送などなど
 長いところで、まる三年「森に耳あり章二に目あり」というラジオ番組を
 毎週月〜金で放送して来ました。
 10分ほどの短い時間でしたが、始めた頃はなかなか時間が経たなくて大変でした。
 健康の話、撮影の裏話、旅公演やロケの話を中心に、私の趣味である小動物や魚のこと、
 我が家の野生蘭栽培 古民具や時代劇で使う小道具のことなど、
 皆様のお便りを元にいろんな話をしてきました。
 そんな中から心に残った話、放送ではできなかった話などを ぼちぼちしていきます。

 毎日この時期になると そわそわと落ち着きません。桜の開花が気になります。
 若い頃は桜よりも梅のほうが好きでした。
 僕の新国劇の先輩があるとき「俺は桜より梅のほうが好きなんだが、
 桜が好きと言わないと日本人じゃないと
 思われそうで、桜が好き と合わせているが
 絶対に梅のほうが日本人らしいと思うよ」と言ってました。
 この人は「七つ釦に桜に錨」の時代に育った方でしたから無理もないと・・・
 (この話、若い人にはわかるかなぁ。 質問があれば答えますが、
 一度、周りの人に聞いてみたりして調べてみてください)
 そんな話を思い出しながら桜の古木を巡っています。
 ではまた。
 書簡 その3            (平成16年3月22日)
 タンポポの話
 タンポポを鉢で楽しんでみませんか?
 日本全国、何処にでも生えている野草「タンポポ」。僕の小さい頃は葉っぱを、惣菜の中に入れて
 食べたり、大人は根っ子をコーヒーの代用として飲んでいました。もっとも現在ではサラダにしたり
 タンポポコーヒーは専門店で多くの人に楽しまれる人気商品だそうです。
 そんなタンポポが江戸時代後期から明治時代に園芸植物として変わり花(奇花)が集められました。
 古典園芸植物は高額な故に投機の材料として人気があり(そればかりではないのですが)、その為に
 運良く絶種を免れた品種が現在までも伝わっていますが、安物として見向きもされず消えていった品種
 がたくさんあります。そんな中のひとつであるタンポポを山野好きの仲間たちが現代に復活させようと
 遊び心で立ち上がりました。
 道端に生えているタンポポの中から花や葉の変わっているものを(緑色の花、後輪花、管状の花びら、
 など普通の花と違っていると思われるもの)を採集して鉢植えで楽しむのです。
 普通の花でも、盃より小さな鉢に植え、水さえ切らさなければ3〜5cm位の葉で美しい花を咲かせて
 くれます。
 丈夫で育て易く、なにより自分で採ったものを、楽しみながら増やして苗や情報を交換したり自慢しあう。
 僕の春のおすすめです。
 古典園芸植物やタンポポについての詳しいことはまたの機会に・・・
 インターネットで検索しても面白い情報がたくさんありますよ。ではまた。
 書簡 その4           (平成16年3月27日)
たまごかけごはん。鳥インフルエンザ。道の駅。三題話ではないが連想ゲームの様に頭を駆け巡った。
僕は生たまごを温かいごはんにかけて食べるのが好きだ。といって、なければならないという類のものでは
ない。たまに思い出したように無性に食べたくなるだけだ。だが最近はどうもいけない。大丈夫だとわかって
いても「う〜ん、味噌汁に入れよう」と火を通してから食べる様になった。鳥インフルエンザのせいである。
大事に使ってもあと20年はどうかな。今更気にしても、と思いながら我が身を労わるようになった。
若い頃には考えられないことである。
そして思い出したのが、渥美半島・田原町の養鶏場。カミさんの母親の実家が、この町にある安楽寺という
お寺で、一年に一回は訪れる。そのときに必ず覗くのがこの養鶏場。旧家を思わせる建物で、表に売店もある。
ここの玉子の黄身は指で摘んでも壊れない。濃い味の美味しい玉子だ。あの玉子でも、やっぱり火を通して
しまうのかなー、などと考えてしまう。
養鶏場のすぐ近くに、田原町の道の駅がある。この道の駅は面白い。
お客さんは観光客ではなく、地元の人がほとんど(のようだ)。だから何時いっても地の物がいっぱい。
とれたて野菜やそこでしか手に入らないものが並ぶ。無農薬と書いてあったりする。
そうだ農薬も問題になっているね。(外国ものは農薬が多く使われていると聞く)
「まぁいいや。気にしないで何でも食べよう。」健康ブームで気を使っているのは高齢者ばかり。
本当に気をつけなければいけないのは若い人だと思うのだが・・・
それにしても 道の駅は楽しいですね。最近は何処へ行っても必ず覗くのが楽しみです。
おもいつくままに。