森章二
書簡集
平成17年3月分です。
 ご意見・ご要望・お叱り・・なんでもけっこうです。お待ちしております。 
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 書簡 その102  もったいない                       (平成17年3月24日)
 ためこんだ大量のビデオテープが傷んだのでDVDにダビングを始めたら、他の事がなにもできなくなってしまった。
 ダビングが終わったらテープは処分することになる。新しいものが出てきて、古いものは捨てられる。もったいない
 話だ。物の無い時代に育った僕はどーも物を捨てられない。食べ物などでも、もったいないので、つい食べてしまう。
 本当はケチなのかもしれない。それでもいい。だって僕に「もったいない」という事を教えてくれた人達は「もの」の
 大切さも教えてくれたから。一粒のお米にも・・・
 書簡 その101  踏み切り                          (平成17年3月17日)
 遮断機が上がった。渡ろうとした女性二人が電車にはねられて死亡。東武竹ノ塚の踏み切りで起こった事故で
 ある。記事によると「開かずの踏み切り」なので人の判断で、少しでも渡れる様にするために手動で遮断機を
 動かしていたのだという。そして驚いたのは、こんな手動の遮断機が首都圏になんと59箇所も残っているという
 のだ。近年「開かずの踏み切り」は問題になっているが、高架にするための工事はなかなか進まない。世の中
 は確実に進んでいる・・・・歪に 記事は人為的ミスによるものだろうと書かれている。今度の事故に遭われた
 方は気の毒に思うが、起こした方の人も気の毒に思うのはなぜだろう。
 2月9日に大阪から京都に帰る途中、JRの電車に乗車中、前の電車が踏み切りで人身事故。満員で熱く息苦し
 いくらいの中で立ちっぱなし2時間カンヅメ。こんな中で病人が出たらどうなるのかという状況。車内放送は警察
 の現場検証が行われています、と繰り返すばかり。クタクタになってホテルに帰ったのを思い出した。
 書簡 その100  今、大衆演劇が面白い                 (平成17年3月16日)
 三峰逹に曳かれて浅草に大衆演劇を観に行く。大勝館は「劇団大川」公演。木馬館は「劇団荒城」公演。
 せっかくだから両方観る事にする。双方、九州の劇団。九州は大衆演劇のメッカだ。若い座長達がツボを心得
 た舞台で観客を喜ばせている。世代交代で若手が必死に頑張っている姿は好ましい。観客も、くいいるように
 観ている。こんな光景も劇場ならでは。男性客が多いのも目をひいた。
 昔の新国劇も男性客でいっぱいだったなぁ。その新国劇の流れをくむ「劇団若獅子」が4月15.16.17日に
 浅草公会堂で公演を行う。出し物は「月形半平太」。師匠、辰巳柳太郎の当たり役を笠原章が演じる。こちら
 も大入りだといいなぁ。
 書簡 その99  水溜り                            (平成17年3月13日)
 カエルの話をしていたら子どもの頃の事を思い出した。僕の育った港区赤坂でも、道路は凸凹のジャリ道で
 雨が降ると大きな水溜りができる。そんな水溜りにアメンボが居てピョンピョン跳ねている。学校帰り、それを
 追っかけるようにこちらは水を避け飛んでいくとアメンボがパッと散る。大きな水溜りにはヒキガエルの卵が
 トグロを巻いていることがある。道が乾けば死んでしまうのでバケツに採って近くの池に放してやる。赤坂に
 池?と思われる方もあるだろうが、あるんですよ。山王神社には湧水の池があった。(現在はどうかな)
 タナゴを釣った覚えもある。弁慶橋のお堀ではクチボソ釣りをする人達が大勢いた。
 氷川小学校のプールは、プール開きまでは水生昆虫の宝庫だった。アメンボ、ミズスマシ、ミズカマキリ、ゲン
 ゴロウ、コオイムシ、ザリガニやカエル、その他大勢。氷川神社の森にはカブトムシ、クワガタ、タマムシ、トカゲ
 カナヘビ、アオダイショウやシマヘビ、イタチが走っている事だってあったんです。
 現在のTBSのあるところは演習場の跡で金網をくぐって中に入り、草ッ原でキリギリスやコオロギ、カネタタキ
 クサヒバリ、ウマオイなどの秋の鳴く虫を捕りにいったものだ。
 今では、想像することすら難しい風景ですよね。あの頃は赤坂がこんなに変わってしまうなんて思ってもみませ
 んでした。赤坂に3つの小学校があり、合わせれば5〜600人の同級生がいたのに、現在同じ場所に住んでい
 るのは、ほんの数人になってしまった。遠い昔の物語だね。
 書簡 その98  片岡鶴太郎さんの個展                  (平成17年3月10日)
 池袋の三越に鶴太郎さんの個展を観に行く。10周年記念だそうだが、凄い人気。僕もファンの一人として
 初回から何回も観せてもらっているが、本当に素敵。今回は作風が優しくなったような気がする。欲がなく
 なってきたのか、色気から卒業したのか・・・勝手にそんな事を思いながら十分楽しませてもらった。
 これからも、もっともっと楽しませてください。
 書簡 その97  府中郷土の森                       (平成17年3月9日)
 広大な敷地の中に、博物館、プラネタリウム(別料金)古民家園があり、四季の花々が咲く、市民の憩いの
 場である。これで入園料200円は、安い。だから、いっつも人がいっぱい。そんな府中郷土の森で梅祭り
 をやっているので出かける。
 平日なので野立てこそ無かったが、売店はどこも人でいっぱい。梅の香もいっぱい。こんな施設が全国に
 増えるといいなぁ。
梅 梅 その2
園内の梅です。
古民家 雛人形
復元された、古民家 雛人形も展示されていました
 書簡 その97  啓蟄                             (平成17年3月9日)
 今年は寒いのでまだだ、と思っていた庭のヒキガエル君の一匹が、昨日・今日の暖かさにつられたのか
 姿を現した。我が家の庭には5年ほど前から4匹のアズマヒキガエルがいるはずである。梅雨時の町中
 (中野、赤坂など)で捕まえて庭に放したのが、うまく住み着いた奴である。それに4年前に鉢で卵から
 おたまじゃくし、そしてカエルに孵ったのが、今年は何匹か現れると思うのだが(100匹ほど孵ったので
 きっと生き残った奴がいるはず)。毎年、産卵期の春先にスイレンや水草の鉢に卵を産みに集まるのだが
 時々、道路に出るので車に轢かれないかと心配になるが、春先の楽しみの一つである。
 特に今年は、家から旅立った子蛙が、産卵に戻ってくるのでは?とワクワクしている。次の雨の日が集合
 日かな?
 書簡 その96  葱専門店                          (平成17年3月7日)
 先日、国立まで散歩に出かけた。駅前の大通りの両側には新旧織り
 交ざった面白い店が並んでいる。最近は路地に入っても楽しい。そん
 な中で変わった店を見つけた。葱料理を専門に出す居酒屋だ。珍しい
 のでランチタイムに入ってみた。落ち着いた感じの店内、カウンターの
 前には焼酎のビンがズラーっと並んでいる。夜は葱料理のコース等が
 メインだが昼は何種類かの定食のみ。カミさんと別々の物を頼んでみた。
 今度は夜のコースで来てみたい店だ。駅から2分以内の所にあるので
 興味がある方は探してください。
焼酎の瓶がズラリ
 書簡 その95  大道芸                            (平成17年3月6日)
 多摩センターのパルテノン通りで大道芸のフェスティバルがあると聞いて出かけてみる。気の毒なことに今年
 一番の冷え込み。人影もまばらで寒そう・・・。芸人の方々も乗れないのか、いまいち。それでも一時間ほど
 いたが、冷え切って帰ってくる。屋外の催しは天候だけでなく季節も選ばなければ・・・。
 書簡 その94  ガンガン                           (平成17年3月1日)
 ハリウッドも絶賛した、日本式屋外暖房器具。というと聞こえがいいが
 石油缶の横に穴を開けて炭で火を熾したものですが、ロケの時の必需品。
 火力が強く、皆で四方を囲んで暖を取れる。どんな文明の利器よりも便利で
 役に立つ。日本にロケーションに来たアメリカのロケ隊が現在もハリウッドで
 使っているという、すぐれものです。

 写真は、京都の東映映画撮影所で活躍中のガンガンです。 
ガンガン
 書簡 その93  東映映画撮影所                      (平成17年3月1日)
 天気が味方してくれて15日の撮影が繰り上がって、僕の出番は完了。「お先に」と云って帰る時の気分の良い事。
 それはさておき、水戸黄門のクライマックスには殺陣もあります。そして印籠。このシーンをラスタチと言います。
 何の事はない。ラストの立ち廻りだからラスタチ。(時代劇の最後の立ち廻りは総じてラスタチ)。この場面になると
 必ず東映剱会のメンバーが集います。東映時代劇を支えてきたこの人達が入社したのは、映画全盛期の昭和30
 年代。だからほとんどの人が定年。契約社員の最終グループでも50代半ばをまわっている。人数は少なくなったが
 皆さん元気一杯。定年組は、休日は高級車で毎週ゴルフ。苦労は報われるものです。