森章二
書簡集
 ■書簡集・・・平成18年2月分です。
 書簡 その171  単騎、千里を走る。                             (平成18年2月21日)
 
 映画「単騎・千里を走る」を観た。登場した高倉健さん、皮膚感、風貌が
 漁師そのもの。九州男児の高倉さん、年を重ねて、ガンコな漁師みたい
 だな、と思ってみていたら漁師の役だった。これを観ただけで、この映画
 を観た価値があると思った。が、悲しいかな客は僕を入れて十人。
 映画の良し悪しと観客動員は別物だと思い知らされた。
 中国の背景も素晴らしかったのに・・・。
 書簡 その170  時代劇ならば・・・                              (平成18年2月19日)
 
 このところの国会中継を見ていて思った。時代劇に登場する会議での老中の役は芝居が巧いだけでは
 務まらない品格というものが要求される。威厳も必要だ。現代の老中のみなさんにも求められることでは
 ないでしょうか。

 書簡 その169  想うままに                                  (平成18年2月16日)
 
 地球上のたくさんの生物が絶滅の危機に瀕していると言う。自然破壊が問題視されている。森林伐採や
 排気ガスによるオゾン層破壊。地球温暖化。そのほとんどが人災だ。地球上の生物が減っていく中、世界中
 で人口が膨れ上がっている。(日本では少子化問題もあるが)人類だけこんない増えて良いのだろうか。
 他の生物は食物連鎖や天敵の存在で数の調和がとれているというのに。
 昔、聞いた話で、人間には天敵がいないので戦争をして数を調整している、というのがあった。子どもの頃、
 夢物語だった理想の国の文明は手に入れても心の中は昔のままで・・・・平和になると心が豊かになって
 温和になるのかと思っていたが、人間の向上心というか欲望はキリがないようで・・・。国際社会といわれる
 中で日本人好みの、あまり豊ではなかったが、のんびりとして心の心の豊だった昔のことが見直されて
 中高年にとって身近な昭和三十年代が注目されているのかなぁ。
 なんにしても、きな臭い国際情勢。ドカンという天敵はゴメンだ。

 書簡 その168  無題                                      (平成18年2月14日)
 
 人間、期待しないときに思わぬ物を見ると、強い感銘を受ける。同じものを見ても、その時の状況で違った
 ものを見ている気分になったりする。人間感情とは不思議なものだ。昨年、本郷弥生町の竹久夢二美術館
 へ行った時は期待が大きかった為かイマイチの感があったが、昨日散歩の足を延ばして八王子市夢美術館
 を覗いたとき、偶然に「夢二の夢展」というのを開催していた。充実した展覧会で出品作も多く感動したのだが
 聞いてみると大半の作品は本郷の竹久夢二美術館所蔵の物だという。あの時と精神状態がそれほど異なる
 とは思えないのだが、この違いは何なのだろう。期待感の為せる業か。

 書簡 その167  江戸東京たてもの園                            (平成18年2月9日)
 
 映画「三丁目の夕日」を観た懐かしさに、昭和三十年代の生活を再現・展示しているという、小金井の
 江戸東京たてもの園にカミさんと出かけてみた。同じ思いの人が多いのか中高年の夫婦連れが目立つ。
 展示室は、思わず笑ってしまう程、昭和三十年代。懐かしいというより昨日の事のように思われる。
 明治・大正時代に作られた物が当たり前のように使われていたのを思い出す。
 屋外は、文化的。歴史的建造物を移築し展示・保存している。
 子どものころ、チンチン電車が通る道筋に立っていた商店がいっぱい、中にはその頃行った事のある
 建物等があって、驚いたり笑ったり、楽しかった。30軒ほどだったと思うが、今後まだまだ増えていくそう
 で楽しみだ。
 小金井公園は名代の桜の名所だが、花時でなくても十分楽しめる。梅まつりの貼り紙がしてあったが、
 梅は間だ一輪も咲いていなかった。やはり今年はと思いながら、いい香りのする方に歩いていくとロウバイ
 の黄色い花が目に入ってきた。辺りは甘い香りでむせ返るようだ。
 ここだけは春いっぱいでした。都内の散歩コースとしては、星五つです。
 書簡 その166  おから茶                                    (平成18年2月7日)
 
 おから料理はチョット試してみたい事があって時間が掛りそうなので以前話した「おから茶」の追加です。
 教えてくれた豆腐屋さんは、腕が痛いのでやめてます、と言っていたが僕は続けてみた。三ヶ月、毎朝
 きちんと「通じ」があって調子が良い。偶に傷は日持ちのしないこと。酸化が早く、作り置きできないので
 しょっちゅう作らなくてはいけない。お金を掛けない健康法だからそれ位は仕方がない。
 要領は、熱したフライパンで、おからの水分が飛んで、こんがりするまで炒めるだけ。ただし付きっきりで
 掻き回していなくてはダメ。これは結構大変なことです。出来上がったら一人前、大さじ山盛り一杯が
 目安。とても美味なのでおすすめ。
 書簡 その165  こだわり                                    (平成18年2月6日)
 
 最近は、こだわりを持っている人が増えているようだ。こだわりは個人のものだから変わっていて良いと思う。
 人が兎や角言う事ではない。好き嫌いに口出しは禁物。僕にもこだわりがある。(単に好みの問題)。
 ラーメンが好きで、どんなラーメンでも旨いと思う、が・・・麺が細いのが好きだ。いや、細くないと嫌だ。
 だから旨いラーメン屋があると聞くと、麺の太さは聞かない。太いと聞くと行く気がしないから。行かないと
 旨いものを食い損なう恐れがあるから。以前こんなことがありました。手打ちラーメンの旨い店があると
 云うので出かけてみた。スープはドロドロで麺はシコシコというよりコリコリといった感じ。とにかく旨い。
 しかし麺が太い。普段なら「うどんじゃねぇや」と帰りたくなる様な麺だが、食べると実に旨い。でも嫌だ。
 麺は細くないと。むろんこのスープにはこの麺でなければ絶対にダメだ、と思う。解っているのだが嫌だ。
 ラーメンを食べている気がしない。だからその後、残念ながら行ったことがない。あれがラーメン屋ではなく
 ○○麺屋と名前を変えてくれればすぐにでも行ってみたい気がする。でもラーメンは細くないと嫌なのだ。
 こんな変な奴がいてもいい・・・・だろう・・・・と思う。言い訳に終始してしまったようだ。
 ちなみに蕎麦は細いのが、うどんは太いのが好きだ。すべて硬めが。

 書簡 その164  豆まきをしよう                                 (平成18年2月2日)

 明日は節分の日。立春、立夏、立秋、立冬。季節の節目の前日が節分。年四回あるが、春の節分の日に
 厄払いとして行われるのが豆まき。炒った大豆を景気よく蒔く。「福は内」「鬼は外」と、そして豆を年の数
 ほど食べる。ぜひともやって下さい。なにしろ大豆は日本が誇る健康食品なのですから。
 書簡 その163  苦労性                                      (平成18年2月1日)
 
 昨日から降り出した雨が今日は土砂降りに。この時期、雪ではなく雨とは珍しい。二週間前に降って道路の
 端に積み上げられた雪もすっかり溶けてしまった。乾燥した空気も一変。流行りだした風邪も治まるか・・・と
 言いながら、気候の不順を気持ち悪がっているのは僕だけか。各地で頻繁に起きていた地震も静かになった。
 何かドカンと来なければ良いが・・・・・うわぁ〜!これを書いている時にグラッときた。テレビがすぐに震度3と
 テロップを流した。これで終わってくれ。
 
 書簡 その162  合間に                                      (平成18年2月1日)
 
 先週、散歩がてら美術館めぐりをする。出光美術館相田みつを美術館ブリジストン美術館と回る。
 有楽町から東京駅八重洲口近辺をウロウロ。歩いた所為か良いものを観たからか心身ともにリフレッシュ
 した。ストレスが溜まると、男は胃に来て女は脳に来るという。男と女はそれほど違うそうだが、体を動かし
 て美しいものを観ると爽やかな気分になるのは同じようだ。正月ボケ解消の為、今週は上野方面を回って
 みよう。来週は暖かければ動物園もいいなぁ。
 ブリジストン美術館は特にステキでした。
 書簡 その161  探春                                       (平成18年2月1日)

 29日、好天に誘われて、春をみっけに散歩に出かける。空気は冷たいが
 日差しは強く、とても一月の日差しとは思えない。
 散歩のコースは歩き慣れた桜ヶ丘公園。ここにはタンポポ。あそこにスミレ
 と早春に咲く草花の位置も分かっている。期待して公園に入ったが北側は
 先日の雪で真っ白(二週間も経つのに)。日当たりの良い芝生に回るも何処
 へ行っても冬景色。一時間ほど歩き回ったが収穫ゼロ。週末は立春。春の
 気配は来週かと家の近くまで来ると、車道の陽だまりに一本だけ咲いている
 タンポポを見かける。ヤッターとシャッターを切ったが後にも先にもこの一株
 だけ。しかし春は目の前だ。